弟子の愚問、師の誤答

2008年3月19日(水)

胸椎は何故ヘルニアにならない?
080301_0818~0001

ならないと断定できる君がうらやましいよ。確かに胸椎ヘルニアというのは師匠も聞いた事がないなあ。しかし、それが起こりえないとは思っていない。起こりにくいのだと思っている。

何故なのか。君は少しでも考えてみたのか?君が考えたかどうかが何より重要なのだ、という事を知って欲しい。胸椎には肋骨という強い味方がおるのじゃ。それがヒントにして回答じゃ。後は自分で考えるように。

ヘルニアとは脱出という意味で、思いつくだけでも、腰椎ヘルニア、頚椎ヘルニア、鼠頚ヘルニア、横隔膜裂孔ヘルニア、脳ヘルニアなどがあるが、体を微視的にみればあちこちでヘルニアがあっても不思議ではない、と師匠は考えとる。

2008年3月12日(水)

先天性股関節亜脱臼の人は何故年を取ってから悪くなり出すのですか?
matu

脱臼と捻挫の違いをまず述べておこう。脱臼とは、何らかの外部の力により関節を構成している諸器官の、骨がその代表者であるが、位置異常をきたし、そのままになっているもの。

捻挫とは、同様な事態の後、瞬時に元に戻ったもの。戻っちゃいるが、靭帯や筋肉は傷ついてる訳だが。

そして亜脱臼だ。これには、衝撃的な瞬間はない。あるとすれば、先天性股関節亜脱臼のように周産時のトラブルが考えられるだけだ。それも中途半端な。

こういった類のものは性質が悪いのが常だ。本人に自覚がない。普通に生活できるので、無造作に生きてしまうのが人として当たり前の行動だ。ところが、股関節は本来の位置にはセットされていない。

関節のわずかな位置異常でも、その使用を異常のまま繰り返されれば、やがて悲鳴は上がることになる。積年という意味はそういうことだ。

2008年3月5日(水)

tyouso02

例えば、大腿神経は大腿四頭筋を動かしつつ、足の前側の知覚を感じてる、ってことなんですか?そんなに神経って器用なの?

やっと2行に渡る質問が登場したな。ここで論文発表をするつもりで長い長い質問でも構わないんだぜ。君の独自の考えを展開なんぞしてくれちゃったら師匠は顔をクュチャクチャにして泣いちゃうぞ。

生き物の多機能を考える時、常に単細胞生物の十全性、完結性に思いを馳せるようにしよう。師匠は単細胞動物であったとしても何の不満も申し立てないだろうな。その位、単細胞生物段階で完成されている訳だよ。

多細胞生物に移行していく中で、機能の分化がされる訳だが、単細胞時代の完結性を失っては意味がないだろう。気の遠くなるような試行錯誤の結果として今の複雑な多細胞生物の役割分担が成り立っている。それも徹底的に合理的に。

大腿神経がいくつもの役割を持っていても不思議ではない。器用なのは当たり前。君は交感神経の事を忘れているが、、、、。

2008年2月27日(水)

師匠は、心理的な肩こり、腰痛って言い方をしませんが、そこんとこ、どうなんでしょうか?
boukan

もちろん、心理的な肩こり、腰痛ってものがあるだろう。この場合、心理的っていうのはストレスによるって意味だよね。ストレスって奴はなんでもしでかす。自律神経を狂わすから、血行にも影響を及ばすし、ホルモンの多寡をも左右する。肩こり、腰痛ごときが影響を受けない訳がない。

じゃあ、何故師匠は心理的ストレスの側面を無視した物言いをするのだろう?

君が患者さんだったとしよう。頑固な肩こりに悩んでいる君に向かって「お辛いでしょう。貴方の肩こりは心理的ストレスによるものです。ストレスを減らすよう努力して下さい。取りあえず精神安定剤をお出ししておきましょう。」と言われて納得するかね。取り組めるかね。

かく言う次第で、師匠は簡単な物理学、解剖学、生理学の世界に還元して患者さんに説明するようにしている。患者さんが納得し、取り組めるとなったら、患者さんの心理面にも良い影響を与えられるかも知れないではないか。

2008年2月20日(水)

骨盤が開いているとか閉じているとかは筋肉がそうしてるのか?
tubaki1

そうじゃよ。以上。

と、これだけでは余りに素っ気なさ過ぎるな。(質問が練れてないとこんな事になるのじゃよ。以後注意するように)骨盤の関係者は多いから、丸暗記するのじゃなしに、脊椎と骨盤、大腿骨の関係。お尻の筋肉と仙骨、骨盤、大腿骨の関係。仙骨と骨盤の関係。仙骨と骨盤と大腿骨の関係。と分けて理解するように。骨盤の中の筋肉を頭で理解するのは難しいぞ。

だが大事なのは、何故骨盤が閉じたり開いたりするのか?何故骨盤が傾斜するのか?という事だ。
師匠の答えは例によって簡単。けつの使い方が悪いとの一言。簡単な人生を歩んでおってすまんのう。

▲このページの先頭へ